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診療科/部門心のケアセンター

お知らせ/トピックス

心のケアセンターについて

心のケアセンターでは、身体的な面からだけではなく、心の面からも健康の支援をしたいと考え、主に摂食障害、引きこもり、不登校、問題行動など児童期・思春期疾患をお持ちのお子さん、親御さんへのカウンセリングや家族療法を行っています。
また内科や頭痛外来などを受診されている患者さんの中で、隠された訴えとしてお持ちの心の問題へも対応してまいります。

摂食障害とは

摂食障害は2分されており、一般的には拒食症、過食症の名で知られています。若い女性に圧倒的に多くみられますが、近年では年齢や性別の分布も広がっています。食べることを拒否する拒食症と、大量の食べ物を食べては吐いたり、下剤を飲んで排泄したりする過食症は、一見まったく別の病気のように思われますが、いずれも「肥満に対する恐怖」や「やせ願望」など共通する部分があり、実際に拒食症から過食症へ、あるいは逆の移行はよく見られる現象です。

主に行っていること

カウンセリング、家族療法

医師による診療と同時に、経験豊かなカウンセラーによる個人面談、さらに家族を集めての面談を行い、各々の言い分を聞き、問題点を整理します。家族療法とは、家族で家庭内の問題を考え話し合い、患者さんをいかにサポートするかを考える治療法です。病気そのものをきちんと理解し、それに対する具体的なサポートの方法を学びます。特に摂食障害の治療法には、患者さんの年齢に関係なく家族の理解がとても重要です。患者さんに対する家族の対処の仕方が変わってくると、患者さんの状態は非常に安定します。親御さんも1人で悩んでいるのではなく、家族療法を受けることで大きな安心感が得られるはずです。摂食障害はどうしても治療までの時間が長くなるので、家族の精神衛生もよくしておくことが大切です。

集団家族療法「つくしんぼ」

月1回、児童期・思春期疾患、特に摂食障害や不登校などの問題を抱える子供の家族が集まって話をします。オリエンテーションを受けていただいた後に、対象となる家族の他、心療科医師、カウンセラー、看護師、アドバイザー(症状が回復傾向にある保護者)が参加をします。経験・知識の豊富なメンバーと本音で話し、学び合うことにより、家族の心の負担を減らし、子供に対する対応が変化することで子供たちが回復に向かうことを目的としています。

ご相談・お問合せ

河北医療財団 心のケアセンター
03-3339-2121(代表)
(月~金(祝日を除く) 10:00~17:00)
E-mail:kokoro@kawakita.or.jp

ごあいさつ

センター長

子どもの話を良く聴き、共感することは、子どもの自立にとって、とても大切なことだと思います。摂食障害、不登校等の問題を持った子どもや家庭が増えています。多くの場合、相談する場もなく、悩みを抱え込んでしまう親と子が少なくありません。家族の絆、信頼関係を取り戻すには、子どもの心に寄り添い、ありのままの子どもを受け入れることが重要です。「つくしんぼ」は、児童期・思春期の心のケアを必要とする子どもの家族を対象にした、学びの場でありたいと思います。

春になって、つくしんぼがまっ直ぐに空に向い伸びていくように、子どもたちが、自然に成長していく家庭作りのお手伝いができればと思っています。

心のケアセンター センター長 河北 恵美


濱中顧問

つくしんぼでは、摂食障害や不登校などの問題を抱える子どもの家族が集まって話をする「集団家族療法」を行います。

集団家族療法には、医師やカウンセラー、看護師、症状が回復傾向にある子どもの保護者も参加します。経験や知識の豊富なメンバーと本音で話し合い、つらい過去から脱出した保護者の生の声を聞くことで、子どもへの効果的な対応を学ぶことができます。それによって家族の心の負担を減らし、子どもに対する対応が変化することで、子どもたちが回復に向かうことを目的としています。

顧問 濱中 禎子

大地医師(心療科・神経科)

大方の精神科医にとって、摂食障害をはじめとする思春期疾患は、薬物療法の効果があまり期待できず、治療に長期間を要することが多いため、対応が難しい疾患のひとつです。現に思春期を専門とする精神科医は限られており、ニーズに十分応えられる状況にないのが実情です。

摂食障害の低年齢化が指摘されている昨今、潜在的なニーズは多いものと思われます。しかし、外来診療では時間的な制約があり、簡単な疾病教育や家族教育はできても、十分に時間をさくことができないもどかしさを感じていました。保護者の接し方が変わることで、治療ゴールが見えてきます。月1 回行われる会の中で、保護者の方々が子どもたちに対して、慌てず自信を持って対応している様子を聞けることが楽しみになってきています。自分にとって生の声を聴く機会はめったになく、貴重な体験だと思っています。

理事長

大学を卒業して病理学を専攻していました。その頃、医療は「死は敗北」であると言い、本人の尊厳に関わらずに心臓が動き、栄養を送り込めばよいと考えられていました。病理も人間を診ず、細胞ばかり診ている病理でした。しかし、臨床の場では身体的なことばかりではなく、患者さんの心のありようが大切だと感じてきました。医療の定義も患者さんの立場に立って"健康を支援すること"だと思います。身体的、精神的、社会的に調和の取れた状態を健康と言います。河北総合病院では身体的な診療に加えていっそう人に寄り添った心のケアを充実していきたいと思います。心をこめて聴き、受け止め、寄り添うことが財団の組織全体の雰囲気にも及んでいけばよいと思います。

理事長 河北 博文